「自戦記ブログ」を見ることの意義

ネット将棋界には自分の指した棋譜(局面図)が載せられているブログが数多くある。このブログを始める目的は、普通自分の棋譜を多くの人に見てもらって検討してもらうことだろう。定跡や最善手を教えてもらえれば上達も早くなること間違いない。
そういうわけで自戦記ブログを「始める意義」は分かる。ではそれを「第3者が見ること」に意義はあるのだろうか。

結論をいえば、ある。確かに定跡を覚えたり詰将棋を解いたりする方が上達は早いかもしれない。しかし同じくらいの強さの人、或いは少し強い人の棋譜は「勝ち方」を一番早く教えてくれるように思う。プロの世界や定跡ではダメとされている戦法が、アマ界では勝ちやすい戦法という事もよくある話だ。
なんといっても、あまりに大量の自戦記ブログがあるため、自分のニーズに応えている棋譜が必ずといってもいいほどある。例えば「高田流 6筋の位が取れなかった場合」「対石田流 超急戦」「角換わり右玉 対策 地下鉄飛車」など、マニアックに限定しても色々と記事は見つかる。自分が苦労している形に、同じアマの人がどう立ち向かっているのかを知ることができる。
自分は多くの自戦記ブログを見ることで育ってきた。微妙な戦法ばかり使っているのはそのせいかも知れないが(笑)。

さて、何故突然このような記事を書いたのかというと。
元々この記事のタイトルは「将棋海外普及へ向けて、ネット上に足りないもの」というものだった。
即ち、このような自戦記が大量に載せられている英語のサイトがないのではないか、ということである。英語将棋ネット界に日本と同じぐらいの盛り上がりを期待するのなら、この点は外せないように思うのだ。
という訳で、試しに作ってみた。というか作ったのは4ヶ月程前だったのだが、まだ公開していなかった。
http://www19.atpages.jp/kifunet/