「最新戦法の話の英訳」に関する提案書

少し前の話だが、「最新戦法の話(勝又清和著・浅川書房)」がShogipediaにて英訳された。
詳しくはこちらをどうぞ。

本文はこちら。81squareuniverse.com
ちなみに私も微力ながら協力させていただいた。素晴らしい取り組みだったと思う。
勿論海外の方のみならず日本の方々からの評判も上々で、この話題について書かれたブログ記事やつぶやきをよく目にした。
さて、これで導入部分は終了。やっと本題に入れる。

「最新戦法の話英訳」の読みにくさ(見にくさ)を問う

以前、どなたかが仰っていた。
仕方ないじゃないか、と思われる方もいらっしゃるだろう。基本的にパソコンの画面は文章を読むことに適していないし、長文なら尚更だ。
しかし、「読む視点」から考えることも重要だろう。このページを見た海外の将棋ファンから「読みにくい」と思われては読んでもらえず、プロの将棋を理解するための一つの重要なツールを失うこととなる。また、どうしても読みたい方へは無理を強いることとなる。かといって、印刷しようにもこれまた長いので大変。元々字が小さいと言う問題点もある。
そこで、提案が二つある。

  • PDFファイル版を作る
  • 「bookreader.js」を使う

前者はいわずもがな。電子書籍として読みやすい形にできると思う。81SUの掲示板で提案されていた。(http://forum.81squareuniverse.com/viewtopic.php?f=17&t=429&p=3509#p3509)
解説が必要なのは後者だろう。

「『bookreader.js』を使う」とは

bookreader.jsとは何者か。とりあえず公式サイトはこちらだ。bookreader.js
見ていただければお分かりになるだろう。かなり衝撃的だ*1。以下、引用。

一般的なWEBページの画面構成は縦スクロールが基本です。しかし、スクロールと視線の同期が頻繁に発生し、長文(数十〜数百ページ)を読むには適しません。
bookreader.jsでは、テキストを予め複数の「ページ」に分けておき、「ページめくり」のような横スクロールに置き換えることで、視線移動を減らしています。

横書きで右へ読んでいく言語。何か思いつかないだろうか。
そう、「英語」とならぴったり合う。というか私はもともと英語用かと思っていた。
ただこのまま終わりにするのでは説得力ないので、作ってた。→http://www19.atpages.jp/kifunet/others/bookreader/template.html
まだ英語用の禁則処理をしておらず、単語が途中で区切れてしまっている*2が、ある程度読みやすいのではないだろうか。文字の大きさが小さい方は下のほうにある文字サイズの「中」や「大」をクリックして頂きたい。
画像が張りにくいなどの問題点はあるが、結構使いやすかった。ただカスタマイズするのは大変そうだ。
一つの解決策になれば幸いだが、問題点は多い。取り敢えず今はカスタマイズに奮闘中だ。

*1:私は横スクロールできるJavaScript「bookreader.js」の考察(実用例付き) - 将棋の神様〜0と1の世界〜を見て始めて知った。

*2:直そうと色々試してみたが、難しい。普通にスタイルシートで指定しても何故か直らない。